2.4 過給機の経年劣化に関する実船調査
本研究は、機関の各主要部品の劣化状態を模擬し、計算及び実験機関によりその影響を求める方法を主として行っているが、過給機については、経年劣化に関する実船調査を行ってデータを収集し、実船に於ける経年劣化の定量的データを取得した。その内容を以下に示す。また、対象船の主な仕様を表2.5に示す。
1) 対象船に適宜訪船し、過給機部品の経年変化状況の調査と経年量の計測を実施した。
2) 対象船の主機及び過給機性能データを約半年間に渡り継続的に採取し、過給機の性能劣化のトレンドを調査した。
3) タービン側の経年劣化部品(タービンノズル、カバーリング)の新替えを実施し、新替え前後での性能変化と旧部品の経年量の関係を調査した。