3.2.3 実海域性能データの解析法の開発
(1) 新しい解析法の特徴
・実海域性能に影響すると考えられるすべての要素、すなわち風圧抵抗・風浪抵抗・うねり抵抗・当て舵抵抗・yawing抵抗・横流抵抗・潮流影響・水温差抵抗・船体汚損抵抗・プロペラ汚損によるプロペラ効率低下を考慮
・従来法ではできなかった、風浪抵抗およびうねり抵抗の推定および把握・操舵による抵抗の推定・プロペラ汚損によるプロペラ効率の低下の把握をも含む新解析法の採用
(2) 解析法の有効性の確認
・約1年間2隻で実船試験した結果、種類・量・質ともに格段に改善された計測データを基に、新しい解析法で解析することにより、短期間のデータからでも、各要素の実海域性能への影響を従来法と比較して格段に明確に把握できることを確認した。
その効果を示す側として、図3.2.3.1〜図3.2.3.4に波浪影響と船体汚損影響の新しい解析法による結果と従来法による結果との比較例を示す。