5]沿岸荷役事業者でマイナスとなった営業損益
・近年の港湾物流事業は厳しい経営状況にあるが、なかでも沿岸荷役事業者においてはその傾向は著しく、1994年度の営業損益はマイナスに転じており、1995年度から1996年度にかけては回復傾向が見られるが、依然として他業種と比較して厳しい状況下にある。
・この要因としては、前段で述べた営業収入の減少に加え、港頭地区内での荷役作業を行う沿岸荷役業者において、震災による施設、設備への影響を他業種よりも大きく受け、修繕費等の支出負担が大きくなったことが考えられる。
・その結果、沿岸荷役事業者の自己資本は徐々に縮小する傾向にある。