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2]営業収入における港湾運送事業部門の伸び悩み

・全社の営業収入の推移を見ると1990年度から1991年度にかけて増加傾向がうかがわれたが、その後は概ね横這いで推移している。

・港湾運送事業部門でも同様の傾向が見られるが、1991年度から1992年度にかけて大きく減少しているため、1997年度においても1990年度とほぼ同水準の規模となっている。

 

図1-15.営業収入(全社、港湾運送事業部門)の推移

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3]沿岸荷役事業者における営業収入減

・しかし、沿岸荷役業者における営業収入は1992年度以降減少傾向が見られ、沿岸荷役業者は厳しい状況下におかれていることがうかがわれる。

・全業種の営業収入が横ばいで推移し、沿岸荷役事業者だけが減少するといった傾向は、近年、ますます強くなっている。この様な傾向がうかがわれる要因としては、港湾での積卸貨物量が減少したことよりも、むしろ、沿岸荷役事業者が取り扱ってきた様な港頭地区でバン詰めやバン出し作業を伴う貨物が減少していることが大きく影響しているものと考えられる。

 

 

 

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