b. 近畿圏における輸入貨物の特性
・貨物取扱量からみた特性
大阪港、神戸港、関西国際空港の取扱貨物に対して、他港、他空港に比べ割合の多い貨物の特性としてそれぞれの港湾、空港で以下の点を挙げることができる。
(大阪港)
大阪港における取扱割合の高い貨物として、上位に野菜、果実・及び野菜、魚介類及び同調整品、魚介類(鮮魚、冷凍)、食料品、アルコール飲料等の消費財系貨物が多くなっている。
(神戸港)
神戸港における取扱割合の高い貨物として、食料品、果実、野菜、アルコール飲料等の消費財系貨物が、その他非消費財系貨物に混じり多くなっている。
(関西国際空港)
関西国際空港における取扱割合の高い貨物の内容をみると、医薬品、毛織物、衣類付属品、美術品等、金、時計及び部品、通信機器等となっており、消費財が多くなっており、産業系貨物の精密機器、化学製品、科学光学機器などを上回る結果となっている。成田空港も同様なことから、エアーによる輸送は消費者を対象とした貨物が中心であり、企業は物流管理などにより迅速な入手を必要とする貨物以外は海上輸送を十分に活用しているものと考えられる。