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第1章 近幾圏における輸入消費財物流の実態把握

 

1. わが国の海外生産・調達の現状・将来見通しと消費財輸入の動向

 

1)わが国の海外生産・調達の現状と将来見通し

(1)わが国メーカーの海外生産の状況

1]わが国メーカー等の海外直接投資の状況

a. 輸出入の動向

1990年代のわが国における輸出入の動向を金額(円)、及び数量ベースでみる。

輸出については、金額はバブル経済の最隆起である'92年値を既に超え、最近の円高修正傾向と相まって増加の基調にある。

また、輸入についてみると、'93年にバブル経済の崩壊を受け一旦、減少傾向がみられるが、それ以降は大幅な増加基調となっている。

 

図I-1 日本における輸出入金額の推移

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出所)通商白書(平成10年)より

 

b. 直接投資と製品輸入の動向

わが国企業の対外投資も依然として増加基調にあり、海外投資による現地工場等からの製品輸入、機械部品輸入(金額ベース)が増加している。

また、品目別に輸入量をみると工業用原料のシェアが低下しているのに対して、景気による若干の減少がみられるものの、ここ数年において消費財、資本財といった製品輸入に相当する品目の増加基調がみられる。

 

図I-2 わが国企業の対東アジアへの直接投資推移

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(備考)直接投資は届出額で年度ベース,輸入額は暦年ベース。

(資料)大蔵省「対外直接投資届出実績」「貿易統計」

 

図I-3 財別輸入量の推移

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(備考)90年=100とする。

(資料)大蔵省「貿易統計」より通商産業省試算

 

 

 

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