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<解説:測位センサと距離計>

 

(1)DGPS(Differential GPS)

予め位置が正確に分かっている地点に設置したGPS基準受信機が、自分とGPS衛星との間の距離を測定し、GPS電波の距離測定誤差を計算します。この距離測定誤差はディファレンシャル補正データに編集され、移動局(例えば船舶)に送信されます。移動局側は自分とGPS衛星との距離の測定値をディファレンシャル補正データを使って補正します。

一般に測位誤差は10m以下と言われます。日本では海上保安庁が中波無線標識(ラジオビーコン)の電波を使ってディファレンシャル補正データを放送しています。

 

(2)RTK GPS(Real Time Kinematic GPS)

予め位置が正確に分かっている地点に設置したGPS基準受信機と移動局側のGPS受信機で同時に各衛星からの搬送波(マイクロ波)を受信し、この搬送波の位相差を測定することにより2地点間の相対位置を求める。GPS基準受信機の観測データと相対位置データとから移動局の位置を正確に求める。搬送波の波長は約19cm(L1)であり、センチメートル単位の精度で位置を求めることができます。

 

(3)距離計

岸壁に距離計を設置し、船体と岸壁間の距離を正確に計る。通常、2台の距離計で船首側、船尾側それぞれの距離を測る。速度は船体―岸壁間の距離の変化率から求める。

方式はレーザ式、超音波式、電波式がある。方式により精度は異なるが、一般には1m以下といわれている。また、計測範囲は200m以下である。

距離計は岸壁に固定設置されるため、船舶が着桟場所から200m以内に入らなければ測定できない。

 

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