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北海道資料3]

 

第2章

里から地球ヘ

〜悠木の里のニューシナリオ〜

 

時代は、昭和から平成へ。昭和60年にスタートした、悠木の里づくりは、第1次のシナリオに沿って、ある程度の成果を見ることができました。しかし、この間の社会情勢の変化や人々の意識の変化に伴い、これまでの方向性の見直し、あるいは新たな目標設定の必要性が出てきました。

私たちは、平成元年、2年を新シナリオの作成の時期として、この期間に、シンポジウムや地区懇話会等を積極的に行い、新たな小国像を求めてきました。

そして、その結果を「小国ニューシナリオ」としてまとめました。

 

小国ポリシー 〜21世紀に向けて小国が目指すこと

 

「暮らしの視点から豊かな小国をつくる

人々が「選びとる」地域をめざす

「現場を大切にして」変革を進める

産業の「デザイン産業」化をはかる

差別のない「開かれた地域」をめざす

 

〜シンポジウム悠木の地球宣言〜

1991年11月、小国町が全国に向けて開催した、シンポジウムです。小国町をはじめ農村のこれからの役割と心がまえについて、全国から集まった多くの人が討論しました。

そして、悠木の地球宣言が発表されました。

 

小国アクション〜これから小国が取り組むこと

 

小国ポリシーをうけて、29のアクシヨンプランを設定しました。(P18)現在、できるところから少しずつ着手しています。

例えば・・・

 

◎高齢者パラダイスをめざす

小国町においても、住民の4人に一人が65歳以上という、超高齢者社会が急テンポで迫っています。「老人保険福祉計画」の策定が市町村に義務づけられていますし、今後一層老人福祉行政の計画的推進が求められています。

 

独居老人のためのケアつき住宅、デイサービスセンター等の建設をはかっていくとともに、保健・医療機間との連携した在宅福祉システムの強化を図っていきます。

 

◎ミュージアム・シリーズをつくる

小国が生んだ世界的抽象画家、坂本善三氏の美術館がまもなく黒渕地区に完成します。

これを機に、公立の美術館だけでなく、民間の企業や個人が作品などを公開展示できる場所も含めて、町内に「小さなミュージアム」のネットワークを形成していきます。

 

◎計画的な土地利用を進める

小国にも新しい開発の波が押し寄せてきています。自分たちの土地・地域をどう経営していくか。大字各地区ごとに土地利用計画グループを組織して土地利用計画、コミュニティプラン等の作成を進めています。

また開発・環境保全に関する規制等も検討すべき時期にきています。

 

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コミュニティプラン推進チーム

 

 

 

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