意見要望箱には、少年の蝟集・溜り場に対する不安、夜間の地下道通行に対する不安、車両の暴走苦情等多数の意見・要望が寄せられ、早期の対策が講じられた。
また、反響も大である。
(4)水難事故防止活動の実施
夏期の末シーズンを控え、平成10年5月、水難事故防止のため、管内の溜め池等危険箇所の調査を徹底して実施するとともに、20数箇所の溜め池に立看板を設置し、さらに本部機動隊(アクアラング隊)を出動させて本格的な救助訓練を行うなどの広報・啓発活動を実施した。
(5)レインボーロード有害環境浄化一掃作戦の実施
レインボーロード周辺は、少年等による窃盗(ひったくり、車上狙い)及び恐喝事案等が頻繁に発生するほか、交通事故、暴走行為等も多発しており、近隣住民の不安感はことのほか強く、この種犯罪等の未然防止活動への期待は日増しに増大している状況にあった。
このため、レインボーロード周辺の地下道内の点検、駐輪場監視活動、ゲームセンター等への立ち入り、防犯キャンペーン等を強力に行い、環境浄化作戦に取り組んだ。
(6)高齢者に対するひったくり及び悪質商法被害防止教室の開催
管内では、高齢者を狙ってのひったくり事犯が多発したことから、ひったくりの犯行現場を再現しての模擬訓練を実施し、広報・啓発活動を行うとともに、併せて、悪質商法被害防止教室を開催し、この種犯罪からの未然防止活動を図った。
(7)その他
モデル地区指定後、防犯キャンペーン、こども緊急避難場所(こどもSOS)への立ち寄り、防犯水銀灯設置箇所の調査、地下道内の点検・整備等を積極的に実施した。
5 モデル地区活動の効果
モデル地区の指定を受け、直ちに活動の推進母体となるべき高松南地域安全活動モデル地区推進協議会を結成し、推進指導員、推進員等を中心に各種犯罪等の未然防止活動を推進した。
その結果、地域住民の自主防犯意識も驚くほど芽生え、地域ぐるみで「犯罪や事故のない街づくり」を作り上げるという意識付けが図られるとともに、とくに、地域住民から意見・要望のあった少年の蝟集・溜り場の解消、地下道内の安全な通行等は目に見えて改善された。
また、窃盗(ひったくり、車上狙い)、恐喝等犯罪の未然防止等についても、徐々にではあるが効果を発揮してきている。