5. 自由回答欄の主な意見・要望
アンケート調査で得られた自由意見を以下に示す。
■九州圏におけるコンテナ輸送の効率化について
○全般論
・現在九州各県が国際貿易港設立に動いているが、各港に採算がとれるだけの荷物がなく、各県バラバラの対応では、先々行き詰まる港が出てくる。九州圏としての国際貿易港をどのように展開するか協議することが必要である。(製造業、長崎県)
・現在の航路、港湾施設の状況から、各県に新たにコンテナ対応港を作るより、九州は博多港(プラス北九州港)のみでよく、限られた資源(予算、人員)を集中し、博多港をさらに利用しやすい港にすることが国民経済的観点から最も合理的と考える。(製造業、熊本県)
・九州圏内で韓国の釜山港に相当するハブ港を1港程度整備してもよいのではないか。同圏内では横並び式に整備が進んでいるが将来的に利用される港と利用されない港との格差が広がるのではないか。(卸売業、山口県)
・地方港へ定期便が就航することは利用者にとっては大きなメリットとなるが、何時取りやめになるか分からない状況の配船はかえって利用者側にとって不利となる。
九州圏におけるコンテナ輸送は、門司、博多の両港で十分要件を満たしていると思う。(運輸業、福岡県)
・九州圏を一つの単位として、その中の各港と外国の港をいかに効率よく結ぶかという検討が最も大切である。この考え方の上に、ポートセールスや集荷及び配送のシステム構築がなされれば、コンテナ輸送の効率化も大きく前進する。(卸売業、長崎県)
・規制緩和の早期実現に向けての地方行政の努力(タグ、パイロット料金の低減)並びにコンテナヤードにおける諸チャージの低減は航路誘致を実現させるための重要項目である。(物流業、福岡県)
○港湾サービス
・北九州港における北米およびアジア向け航路について、小口混載(LCL)のさらなるサービスの充実が求められる。(製造業、福岡県)