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(2)就業構造・産業別産出額

 

九州の就業人口は639.3万人、地域内総生産額は42.9兆円でともに全国比で1割前後となっている。特徴的なのは、全国と比べて第1次産業のシェアが高く、第2次産業のシェアが若干低めとなっていることである。産業別産出額での対全国比でみても、第1次産業は全国の第1次産業の17%を占めている。

一方、第2次産業(特に製造業)については、1984年、89年の対全国比でみれば、シェアが上昇しているのが分かる。これは、80年代の半導体産業及び90年代の自動車産業の立地などによって、工業出荷額が伸びたためであるが、対全国シェアは7.4%にとどまっている。

長崎県についてみると、第2次産業(特に製造業)の比率が低く、生産工程における仕入・出荷の面では外貿コンテナ貨物流動の発生・集中のポテンシャルは高いとはいえない。佐賀県にあっては、製造業の比率の高さが特徴であり全国平均並みとなっている。これは、鳥栖市近郊における製造業の伸びがその一因である。

 

表3-1-2 就業人口(1995年10月)

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資料)「国勢調査報告」総務庁より三和総合研究所作成

 

表3-1-3 産業別産出額(1994年度)

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資料)「県民経済計算年報」経済企画庁より三和総合研究所作成

 

 

 

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