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(2)運航スケジュール

 

ここでは、九州域内でフルコンテナ船による外貿定期航路の開設されている港湾および神戸港・大阪港について、主要な相手港との間の運航頻度、所要日数を、ダイレクト・トランシップ別に比較することにより、利用港湾によるサービス水準の相違を明らかにする。

比較検討の際の相手港として、北米航路はロサンゼルス・ロングビーチ、欧州航路はロッテルダム、アジアではシンガポールおよび香港を取り上げる。

 

1]運航頻度

 

各港のフルコンテナ船の定期運航スケジュールを「shipping Gazette 1998/06/01」によりダイレクト・トランシップ別にみると、表2-1-3に示すとおりとなる。

 

1)神戸港・大阪港

 

神戸港・大阪港のダイレクト便についてみると、ロサンゼルス・ロングビーチ、ロッテルダム、シンガポール、香港へは、それぞれ週に10便、7.5便、23便、49.5便が運航されている。

また、これらが運航されている曜日は、シンガポールおよび香港には月曜日から日曜日まで毎日運航されており、ロサンゼルス・ロングビーチ、ロッテルダムについても週に5日間は運航されている。

さらにトランシップサービスについては、シンガポールに週15便が提供されているが、神戸港・大阪港からはダイレクト便のみで十分に高いサービス水準が確保されている。

 

2)博多港と北九州港

 

博多港においては、比較対象港4港すべてに対してダイレクト便が運航されている。ただし、その頻度については、神戸港・大阪港に比べて低く、週に3〜4便となっている。

一方、トランシップサービスは、比較対象港4港すべてに対して提供されており、これを加えた運航頻度は、ロサンゼルス・ロングビーチヘは週に4便、ロッテルダムには5.5便、シンガポール、香港にはそれぞれ8便、8.5便となる。

北九州港については、比較対象港4港のうち、シンガポール、香港にのみダイレクト便が運航され、シンガポールは、トランシップによるサービスも提供されている。ロサンゼルス・ロングビーチ、ロッテルダムにはそれぞれトランシップによるサービスのみが提供されている。

運航頻度についてみると、ダイレクト便ではシンガポールが週2.5便、香港が週6便と香港が多いが、シンガポールはトランシップを加えると週7.5便となる。また、ロサンゼルス・ロングビーチ、ロッテルダムへのトランシップサービスはそれぞれ週1便、週2便となっている。

 

 

 

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