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第3節 ヒアリング調査結果

 

旅行代理店等のスタッフに対して、甑島の観光地としてのポテンシャルについて、ヒアリング調査を行い、その詳細について把握した。

概ね、自然・海を中心として魅力はそこそこあるものの、PR不足であるという意見であった。

特に九州内では評価は高く、ツアーを組んでみたいという積極的な反応もあった。

阻害要因の主なものは、「アクセス」と「宿泊施設」であった。

1]九州内の旅行代理店等の回答

甑島だけを目的とした1泊2日、2泊3日等の短期間のツアーであれば、充分可能性があるという評価である。

ただ、九州内であれば1泊2日が限度であり、2泊3日はきつい。甑島のアクセスが改善され、1泊2日が組めれば可能という意見もあった。

串木野発着で1泊2日、2泊3日のパック旅行として船・宿泊・観光をセットにして売り出し、代理店にも手数料を払って販売させたらどうかというアイディアも出された。

アクセスと宿泊施設を中心とした、受け入れ体制に対する不安の声が強い。

宿泊施設については、民宿でもよいが、軒先に三輪車をとめているような民宿では困る。せめて、壱岐の民宿ぐらいのランクは欲しいという意見もある。

PR不足は否めない。客から時々問い合わせがあるが、自分もまだ行ったことがないので、旅行代理店等のスタッフを対象として「下見ツアー」を企画したらどうかという声もある。

甑島の売り出し方として、海・アウトドア・グルメ等がある。甑島に対しては、魚を期待しているので、甑島独自の特徴ある魚料理を開発する必要がある。また「竜宮伝説の島こしき」で売り出し、鯛やひらめ料理、おどり・ショー・竜宮城館等でアピールもできる等の意見があげられた。

また、修学旅行についての次のような示唆に富んだ回答もあった。

「現在、修学旅行の体験型研修が増えてきている。新しいテーマパークも良いが、自然環境の大切さを再認識させるテーマのツアーを開発してセールスをかけていけば、集客は可能かと思われる。

心配なのは、雨天時の代案だと思う。熊本地区の修学旅行が減った原因の中に雨天時の代案がないという現状がある。自然学習をテーマにした場合、この点が一番ネックになるかと思われる。」

 

 

 

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