4.4 模擬保安伝送装置
模擬保安伝送装置の構成を図4.4-1に示す。パソコンと内蔵した無線LANボードとシリアルインタフェースボード、そして表示器からなる。無線LANによって連続的な通信と伝送速度の向上が可能となり、伝送情報量の増大がはかれる。また、無線LANは複数の装置で構成されるが、伝送周期を短くすることで連続的に通信しているのと等価の効果が得られる。保安伝送装置の通信領域を図4.4-2に示す。
地上側は地上インタロゲータ装置と接続している。地上インタロゲータ装置から車上レスポンダ装置との結合の状況などの表示情報を入力し、必要な表示を行う。また他の模擬保安伝送装置(地上)、模擬保安伝送装置(車上)と無線LANにて情報の授受を行う。
車上側は車上処理装置と接続し、車上処理装置から速度制御パターンなどの表示情報を入力して、必要な表示を行う。また、自列車位置などの車上の情報を入力して、無線LANにて模擬保安伝送装置(地上)へ出力する。また、地上の情報を無線LANで入力し、車上処理装置へ出力する。