10.2 電磁放射レベル(エミッション)の測定
EMIレシーバとスペクトラムアナライザを使用して測定を行なった。
30MHz〜1GHzの周波数範囲はオープンサイトで測定したが放送波や不定期に現れるノイズ等の暗雑音が大きく測定は困難であった測定結果からアンテナ高2.2m以下であることから電波暗室において再度測定を行なった。
150kHz〜30MHzの周波数範囲については電波暗室で測定した。
表29に今回行なった測定周波数と結果の概略を示す。
油分濃度計は放射無線周波数電磁界イミュニティ対策等を施した試験品(以下「対策品」)を測定したが参考として未対策品についてもオープンサイトで測定を行なった。
注)測定結果の判定は、IEC60945の基準に従って行なった。供試品から3mの距離における放射の限度値を超えていない場合、基準内と表現した。
供試品は放射無線周波数電磁界イミュニティ試験の時と同じ配置で高さ80cm、1辺が90cmの木製テーブルの上に置いて測定を行なった。
方向は正面を0°として右側面を90°、左側面を270°とした。
最初に供試品の電磁放射レベル(エミッション)の最大点を求めるために、正面方向に置きアンテナ高さを調整して最大点を求めた。次に供試品を置いたターンテーブルを回転させ最大点を求めた。これを2回繰り返し最大点のアンテナ高さと方向を決めた。
表30に供試品の電磁放射レベル(エミッション)の最大点のアンテナ高さ及び方向を示す。