ロール・ピッチ方位
方位誤差は、自船の周囲の4象限のそれぞれにおいて、物標に対して相対方位045度、135度、225度及び315度に最大値があり、また、相対方位0度、90度、180度及び270度において零となる。この誤差は横揺れ周期の2倍の周期で正弦変化する。
10度の横揺れに対する平均誤差は0.22度に最大値0.22度の正弦波を加えたもの。
ビームの型:σ=0.05度の方位誤差を生じる正規分布と推定される
パルスの型:σ=20メートルの距離誤差を生じる正規分布を想定
空中線のバックラッシュ : 最大±0.05度での方位誤差を生じる方形分布を想定
定量化
方 位:最大で±0.1度の方形分布
距 離:最大で±0.01海里の方形分布
方位エンコーダは、正規分布でσ=0.03度の方位誤差を生じる遠隔同期で作動するものと想定
ジャイロ・コンパス
校正誤差 0.5度
正規分布 σ=0.12度
船速距離計
校正誤差0.5 ノット
正規分布3σ=0.2 ノット
2・5 決議A.820 (X IX)高速艇に備える航海用レーダーの性能基準
(1995年11月23日採択)
「高速艇に搭載する事を要求される航海用レーダー」は、この決議の附属書に収められた性能基準に劣らない性能基準に適合することを、各政府が確保することと勧告する。
附属書
高速船用航海用レーダーのための性能基準に関する勧告
1. 序 文
1.1 航海用レーダーは、次の特性をもつ高速船(HSC)に備えることを目的とする。
-1. 最大速力70ノット
-2. 最大旋回率20度/s
-3. 通常の航行範囲が北緯70度と南緯70度の間