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8・2 測定機器及び測定方法

船舶の電気装備機器の整備に必要な、基本的測定機器及び測定方法について述る。測定機器の操作等詳細は、それぞれの取扱説明書を参照されたい。

 

8・2・1 回路計(テスタ)

直流、交流の電圧・電流及び抵抗などを1個の計器で便利に測定しうるように、可動コイル形計器と整流器、抵抗器、スイッチなどを一体にまとめたものである。計器は50μA〜1mAのもので、電圧計は1000又は20000Ω/Vである。抵抗測定の場合は自蔵の乾電池を用いる。

なお、回路計には測定値を数値で直読できるディジタル式のものもある。

・測定方法

(1) 測定の準備:メーターが0位置を示すよう、0位調製器を回して合わせる。

(2) 直流の測定:レンジ切換えつまみを直流電圧又は直流電流の適当なレンジに合わせ、被測定回路の極性に合わせテストリードを当て、レンジに合った目盛りを読み取る。

(3) 交流の測定:レンジ切換えつまみを交流電圧の適当なレンジに合わせ、被測定回路にテストリードを当て、レンジに合った目盛りを読み取る。

 

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図8・1 回路計(テスタ)

 

 

 

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