6・6・5 パラボラ空中線(Parabola Antenna)
パラボラ空中線は図6・17のように放物面反射器の焦点に一次放射器として、電磁ホーン、半波長ダイポール空中線、スロット空中線、ヘリカル空中線などをおいたもので、構造が簡単な割に大きな利得が得られるのでマイクロ波用空中線として広く使用されている。放物面反射器には種々のようなものがあり、それぞれ用途によって適当なものが用いられている。
なお、BS受信用として家庭で用いられている、図6・18に示すようなパラボラ空中線反射鏡の一部を切り取った構造の空中線で、一次放射器が電波の到来する開口面内からづれた位置にあるオフセットパラボラ空中線もある。