6・6・2 接地形空中線
図6・14に示すように、垂直に立てた空中線と接地(アース)との間に給電する空中線を接地空中線と呼び、船舶用としては一般的に通信用の送受空中線に使用されている他、ロラン、デッカ、オメガなどの航法用の受信空中線としても使用されている。このような空中線は、図6・14(b)に示すように電気的な影像ができて、ダイポールを立てたと同じものになり、その影像を含めた長さが使用電波の波長の1/2、つまり、半波長であればその空中線は最も効率のよく動作する。したがって、接地空中線でのその長さは1/4波長となる。