6・2 電波の周波数と波長
電波の波長をλとすると、周波数fとの関係は
λ=C/f (6・3)
であって
λ〔m〕=3×108 〔m/s〕/f〔Hz〕
で計算される。こゝで、Cは自由空間における電波の伝搬速度であって、それは光速度と同じでC=3×108 〔m/s〕である。
普通、通信や航法に使用される電波は10kHz以上の周波数をもつ電磁波であるが、その上限は特に決められていない。技術の現状から今のところは30GHz以下程度がよく使用されている。この電波の区分のうち電波法や国際規則で決められたものを表6・1に示す。このほか例えば、LバンドとかCバンドとかでその周波数帯を呼ぶこともあるが、これは表6・2のような区分の呼称である。
GMDSSに使用されている周波数の主なものを第9章の表9・1に示す。このように非常に広い範囲で各種の周波数帯が、それぞれの電波の特性を考えたうえで使用されている。このような各周波数帯の電波の伝わりかたなどは第7章に示す。
