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のiなる電流は実際にはベクトルで示せば、次の図のように、IとVとは同位相であって、偏角をもたない、直流回路の場合と同様である。

 

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よって、実効値のIとVとの関係式は次のようになる。

 

012-2.gif

 

実際面では、このような回路は電熱器とか、白熱電球だけの回路に適用される。

〔備考〕本章以降に出てくるVI表示はいずれも実効値を示すことにする。

 

(2) 静電容量(C)だけの回路

 

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図1・11 静電容量(C)だけの回路

 

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図1・11(a)のように、静電容量(C)を接続した回路に交流電圧v=√2Vsin ωt〔V〕を加えると、

1] vが最大のとき充電される電気量が最大、充電のための電流は流れない。

2] vが減少しはじめると充電された電気量は逆方向の放電電流として放出される。

3] vが零になったとき電流が最大となる。

となり、以降これを繰返す。

 

012-5.gif

 

 

 

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