3・6・6 ビデオ回路(映像増幅回路)
中間周波増幅器で増幅され、第2検波器で検波された信号電圧は.0.1〜数V程度なので、このままではCRTを輝度変調するのには小さ過ぎる。そこで、ビデオ回路で40〜50倍程度増幅したのち、CRTのカソードに加える。
送信パルスの幅は0.08〜1.3μs程度なので、検波された受信信号のパルス幅も当然同等以上となる。したがって、この信号を増幅するには、中間周波増幅の場合と同じように、周波数帯域幅を広くしなければ受信信号のパルス波形を忠実に増幅することはできない。このため、ビデオ回路の特性としては10〜15MHz程度の帯域幅が要求される。
ビデオ回路は、図3・38に示すように、4段の増幅器とFTC回路、リミッタ回路、固定マーカー回路、可変マーカー回路及び船首線信号を混合する混合回路から構成されている。