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の式がなりたち、最小探知距離はこのパルス幅で大略決まる。つまり、パルス幅の狭いほど近距離まで探知できることになる。しかし、パルス幅を短くすると受信機の帯域幅を広くとらねばならず、帯域幅を広くすると増幅度が低下して最大探知距離が小さくなるので、これにも限界がある。

 

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図2・1 垂直ビーム幅と死角距離Rn

 

また、実用上最小探知距離に影響を与えるものとして、空中線の垂直ビーム幅の死角の問題と、TR管の回復時間がある。この垂直ビーム幅と死角距離との関係は、図2・1に示すように、物標Aは垂直ビーム幅の中に入っているから電波は反射して戻ってくるが、物標Bは死角の中なので電波の反射も少なく探知しにくい。この場合、空中線の高さを低くすれば死角距離を短くできるが逆に最大探知距離も短くなってしまうため、ある程度の高さは必要である。また、最小探知距離は船のローリングやピッチングによっても大きく影響を受けるので、近距離の物標ほど、映像が見えたり消えたりする。空中線の高さをh(m)、垂直ビーム幅をθ(度)とすると、この死角距離Rnは次式で表される。

 

 

 

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