(参)純粋な銅の導電率は5.8×107〔Ω/m〕
大地の上には空気(大気)があるが、この大気は上にいくほど薄くなって、ついには真空状態になる。この空気が比較的濃く存在し、いろいろな気象現象を生ずる地表から10数kmまでの部分を対流圏と呼ぶが、このような大気も一部の電波の伝搬に影響を与える。そして、その影響は、大気の気圧(密度)、温度及び水蒸気の含有の度合(湿度)によって顕著に変わる場合もある。
対流圏を上に昇っていくと大気は更に薄くなり、もはや電波の伝搬にはほとんど影響を与えなくなるが、なおその高度を上げていくと、今度は一層薄くなった大気が太陽からの放射によって電離し、電子とイオンに分かれている電離層という層を作っている。