ベースに局部発振器の出力を加えるということで、図5・29のベース変調回路と類似のものであるが、変換用のトランジスタが同時に発振作用も担っており、Cl,Llの共振回路の共振周波数f0で発振している。f1―f0が中間周波数の例えば455kHzになるようにf0を選び、C0,L0の共振回路を455kHzに同調して、この周波数成分のみを取り出している。Ci,Liは入力信号の周波数f1に同調さる。f1が変わったときはCiとClを同時に変えて、それぞれの共振回路の共振周波数を変え、f1―f0が常に中間周波数になるようにしてある。図5・40に周波数変換の応用例として高感度受信機のブロック図を示す。