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ところがP形の部分は非常に薄く作られているので、移動した電子のほとんど全部が右側のPN接合部に到達する。このときこの部分には電子を右側へ引き寄せる電界があるので、電子は右側のN形の部分に、電流は電子の移動方向とは反対の方向であるので矢印のように電 流が流れることになる。左側のN形半導体の部分をエミッタ(E)、中央のP形分をベース(B)、右側のN形部分をコレクタ(C)と呼ぶ。

 

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図4・16 トランジスタの動作

 

コレクタから流れ出す電流は、エミッタからベース部分へ流れ込んだ電子が

 

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以上はNPN形トランジスタを例に取って説明したが、PNP形でも電池の接ぎ方が逆になり、キャリアがホールになるだけで原理は同じである。〔図4・ 16(a)(b)参照〕

図4・17はトランジスタ各部の電流の流れる様子を示したものである。コレクタ電流はエミッタ電流の98〜99%、ベース電流は1〜2%程度である。

 

 

 

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