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一般に、電波(電磁波)はその電界と磁界は直交して伝搬し、同軸管内でのその関係は図3・3に示すとおりである。このため、同軸管内ではその磁界は図3・2の(c) 図の下に示すように同軸となる。このような電磁波の伝わり方は電界、磁界とも伝搬方向に対する成分をもっていない。そこでこのような電磁波を電磁気的横波(Transverse Electro-magnetic Wave)といい、その英語名を略してTEM波と呼んでいる。

そのため、同軸ケーブルの中では電磁波はTEMモードで伝搬をするという。

 

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図3・3 電磁界の伝搬

 

次に述べる導波管の場合とは異なり、同軸ケーブルの中は直流を含めてどんな周波数の電波でも伝えることができるが、周波数が高くなるに従って中に充てんする絶縁体による損失が次第に大きくなる。この絶縁体には高周波特性のよいポリスチレンなどが使用されるが、それでも電波の波長が 3,000MHzを超えると損失が大きくなって、伝送線路としては不適当になるので、Cバンド(波長5cm)やXバンド(3cm)のレーダー用には使用されず、次に述べる導波管が用いられるようになる。

 

3・5 導波管

導波管(Wave Guide)は図3・4に示すような中空の金属の管で、この中を電波が伝わるわけである。導波管には図のように円形導波管や方形導波管などの種類があるが、レーダーでは専ら方形導波管が使用されているので、こゝでは方形導波管についてのみ述べる。

 

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図3・4 導波管の構造

 

 

 

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