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図2・25 サーボの原理(回転軸の場合)

 

入力回転角は、その軸に取り付けてある回転角度センサで測定をする。出力軸にも同様のセンサが取り付けられていて、この入力と出力のセンサの値は誤差検出器で比較され、両者の差に比例した誤差電圧が作られる。この誤差電圧はサーボ増幅器で増幅され、出力軸に結合されているモータ(サーボモータ)を回転させる。こうして、入力と出力のセンサの信号の差がゼロになるまで出力軸を速く回転させ、以後は入力と出力の両軸は同期をして回転を続けることができる。

回転角度の検出には、前項で述べたシンクロや、シンクロと同じような構造で回転角を直交する二つの巻線を検出するレゾルバと呼ばれる検出器で検出をする。シンクロによる回転角度の伝達と異なる点は、サーボ増幅器を使うことによって、大きなトルクのものも回転させることができ、また、回転の周期、精度もよりよくすることができることである。

 

 

 

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