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(iii) 交流分と直流分の合成電流

 

(式3)で表されると交流分と(式8)で表される直流分の合成電流は次のようになる。

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発電機が無負荷の場合の短絡電流を考えると(式9)は次のように表わすことが出来る。

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交流分及び直流分のそれぞれの項で短絡瞬時における短絡電流は電圧の位相が零又はπ(180゜の時最大となると説明したが、具体的に(式10) へt=o、α=oを代入し、て短絡瞬時の短絡電流を求めてみると次のようになる。

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従って次のことがわかる。

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(ロ) 短絡瞬時の交流分と直流分は極性が逆であるから合成電流は必ず零となる。このことは短絡時の電圧の位相αがいくらの時であっても言えることである。

 

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図2.15 電圧位相が零の時短絡した場合の短絡波形と交流分実効値

 

 

 

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