〔例題〕図5・10において直流発電機の端子電圧がV〔V〕、電流I〔A〕、導線の抵抗r〔Ω〕、また、電熱器の抵抗R〔Ω〕であるとき、導線の電圧降下及び電熱器の電圧降下をそれぞれ計算せよ。また、発電機端子電圧は何と何に対応しているか。
〔解〕
導線の電圧降下 V1=Ir〔V〕……(1)
電熱器の電圧降下 V2=IR〔V〕……(2)
また、発電機の端子電圧〔V〕は(1)式と(2)式の和に対応している。
故に、 V=V1+V2
=Ir+IR
=I(r+R)〔V〕である。
即ち、発電機の端子電圧は、導線抵抗と電熱器抵抗の和に電流を流したときの電圧降下に対応していることになる。
5・3 電力
5・3・1 水の仕事と電気の仕事