このKを結合係数という。そしてKが1に近い値のとき、密結合、零に近い値のときを疎結合という。また、PとSコイルを直列に接続し、Pの磁束とSの磁束とが同じ向きに接続することを和動接続といい、Pの磁束とSの磁束とが反対向きに接続することを差動接続という。
2・10 磁気ひずみ現象
強い磁石に磁化される金属、すなわち鉄、コバルト、ニッケルなどを強磁性体というが、これらを磁化すれば、機械的にひずみをうける。逆に機械的にひずみを加えると、磁化の程度が変わる。このような現象を磁気ひずみという。したがって、交流で磁化すれば振動をおこし固有振動と一致すれば激しく振動することになる。
これを応用したものに磁わい(歪)式音響測深機や、発振回路の素子などがある。
2・11 磁気しゃへい