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すなわち「電流の方向を右ねじの進む方向にあわせると、その電流によって生じる磁界の方向は、右ねじの回転方向と一致する」

この関係を図示すれば図2・6(a),(b)となる。

 

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図2・6

 

この法則は1820年フランスのアンペアが発見し発表したものである。それ故アンペアの右ねじの法則という。

 

2・3・2 直線状電流による磁界

 

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図2・7

 

図2・7において、I〔A〕の電流が流れている直線状の導体から、γ〔m〕の距離にある点Pにおける磁界の強さH〔A/m〕を求める。この考え方は半径γ〔m〕の円周に沿ってH〔A/m〕が一定であって、磁界の方向は、その円周の切線の方向とみる。

この場合 H×(半径γの円周)=H2πγ (2・4)となる。

よって H2πγ=I (2・5)

これから Hが次のように求められる。

 

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2・3・3 円形電流による磁界

図2・8(a),(b)によってわかるように円形電流によって右ねじの法則に従う磁界ができる。すなわち、上記右ねじの法則において電流と磁界との関係を取り替えて考えればよいから電流をねじの回る向きにとれば、磁界はねじの進む方向に生ずることになる。

 

 

 

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