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図5.25 心線さばき要領

 

(1) 心線長の余裕

心線に引張り荷重がかからないように、また、多心線の場合は予備心線も含めて最遠距離の端子に接続できるように、長さに余裕を持たせておくこと。

(2) 心線の整理、固縛

心線は接続順序に整理し、集合部分を絶縁物のバンド、ひも等でまとめて固縛しておき、結線端を接続順序に従って引き出す。ケーブル導入口から接続端子までの距離が大きい場合は、ランナバーなどに固縛するか、あるいはダクトに入れるなどの措置を取る。

また、心線被覆が機器や構造物で損傷しないようにする。

 

5.2.3 端子盤への接続

端子盤への接続については、次の事項に注意する。

(1) 端子の締付けは、表5.2に示すように締付けに適合した寸法の工具を使用し、締付け不十分で接触不良を生じたり、過度に締付けてねじ頭の溝を欠くことがないようにする。

(2) 端子の緩み止めとして付属しているばね座金、舌付座金、ダブルナット又は緩み止め効果を有する特殊ナットは、その性能を損なわないよう正しく使用すること。

小形端子の場合は緩み止めとして、ねじ部に白ペイント等を塗布してもよい。

(3) 照明及び通信回路に多くのJIS小形端子及び端子盤が用いられるが、これは小ねじの先端で細い導体を直接に締付けるので、図5.26に示すように、小ねじの先端の形状に注意し、平らか丸味のあるものを使用する。

 

 

 

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