日本財団 図書館


CECとRME20燃料の間で炭化水素の濃度に関しては大きな違いはなかった(図37)。EtRE燃料の炭化水素濃度は最初の5分間を通じてCECあるいはRME20燃料よりかなり高かった。セタン価向上剤は炭化水素の濃度に影響しなかった。

窒素酸化物の濃度は燃料によって大きく変化した(図38)。CEC燃料の窒素酸化物の濃度はREM20燃料の1.5倍高かった。EtRE燃料は最初の3分間を通じてCEC燃料より高い窒素酸化物の濃度を記録したが、その後はCEC燃料とEtRE燃料の窒素酸化物の濃度は同じレベルであった。セタン価向上剤はテスト方法の信頼性を考慮すれば、窒素酸化物の濃度に影響しなかった。

煙の不透明性はCEC燃料よりRME26燃料の方が高かった(図39)。そしてセタン価向上剤は煙の不透明性を減らした。EtRE燃料の煙の不透明性の数値は最も興味深いものであった。セタン価向上剤を加えないEtRE燃料の不透明性は低温テストの最初の方では最も高かったが3分後には急速に減少した。セタン価向上剤はEtRE燃料の不透明性に大きな影響を持っていた:セタン価向上剤がEtRE燃料に加えられた時、この燃料はすべての燃料の中で最も低い不透明性を持った。

 

図37. 摂氏マイナス6度でのValmet 612 DWIにおける炭化水素の濃度

177-1.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION