2. 都市人口の高齢化
1. 都市人口年齢構成の変化
台湾人口の年齢構成は、戦後のベービブームによる出生率の上昇によって、若年化した。15歳以下の人口が占める割合は1947年の42.8%から1962年の45.1%に上昇した。その反面65歳以上人口の占める割合は、1947年の2.54%から1959年の2.42%にまで下った。その後、出生率の低下と寿命の伸長に伴って、徐々に上昇し、1993年に7%に達して、高齢化社会に入った。
この推移の過程を、地域型態別に見ると、「郷」(農村地域)の高齢人口(65歳以上)の割合が最も高く、「鎮」(地方市街)がこれに次ぎ、「市」が最も低い。これを男女別で見た場合も同じ様なことが言えるが、女性の地域差(市と郷鎮の差)が男性のそれよりも大幅であることが注目される。1970年「市」と「郷」の差は0.77%(男女合計)であったが、1995年に差額が1.92%に拡大した(表4参照)。男女別に見た場合、男性のこの差は0.68%からわずか0.88%に拡大されたが、女性のこの差は0.85%