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1960年当時、総人口の28%が都市居住者であったが、都市化が加速するにつれ1970年に41%、1980年に57%、1995年には81%が都市に居住しており、2010年頃には92%にまで達すると予想されている(国際連合報告、1997)。1980年当時、韓国の都市の数は6大広域市(人口100万以上)を含む40市であったが、1990年現在73市(人口5万以上)に増えている。ソウル市には総人口の24%、ソウル周辺都市を含む首都圏には総人口の43%が集中している。

 

表4 東アジア主要国の都市化動向

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表5 高齢人口の都市化及び地域別比率

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高齢人口の都市化率と都市及び農村の高齢化率における変化を見てみると、表5に示されているように、都市化が急激に進んできていることがわかる。ところが、高齢人口の都市化率は総人口におけるそれに比べ非常に低い。総人口の都市化率は1966年33.5%から持続的な増加をみせ、1995年には81.3%に至っている。他方、60歳以上人口の都市居住率を見てみると、1966年の23.3%から58.5%へと持続的な増加傾向を見せてはいるものの、総人口のそれに比べると低い方である。さらに、都市と農村地域における高齢人口の比率を見てみると、まず都市の場合、1966年の3.6%から1995年には7%に増加している。農村の場合には、1966年の6%から1995年には18%にまで増加しており、都市との間に大きな格差が認められるが、これは若年人口の都市集中に起因するところが大きい。

 

 

 

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