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(4) 自力脱出

 救助機関と連絡が取れている時は、原則(差し迫った危険性が無い場合)として、救助を待ちます。

 ?応急措置の状態を確認する。

 船体機関・操舵装置等及び応急措置の状態から、自力脱出の成否を再確認します。

 ?脱出の時期

 満潮時の水深と、脱出方向の障害物の有無及び気象状況等を考慮し、自力脱出の時期を決定します。

 ?脱出時の注意(離礁)

 脱出時、機関使用の前に爪竿等(ボートフック等)で水深を確認し、安全な場所まで船体を押し出してから、機関を使用します。

 ?脱出時の注意(絡網)

 絡網の場合、障害となる網等を完全に除去し、船尾に残網が無いことを確認します。可能であれば、船首を残網(定置網等の場合)に向首させ、後進で離脱します。

 ?機関使用時の注意

 最初に機関を使用する時は、細心の注意を払い、回転数の急激な増減は極力避けます。

 

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