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平成10年度通常総会挨拶

社団法人 関東小型船安全協会

会長 栗山昂久


 開会に当たり、一言ご挨拶申し上げます。
 社団法人関東小型船安全協会の平成10年度通常総会を開催するに当たりまして、会員の皆様方には、ご多忙のところ、遠路はるばる、ご参集いただき誠に有り難うございます。
 本日の総会には来賓として、第三管区海上保安本部の谷川本部長、青木次長、橋本警備救難部長をはじめ関係課長のご臨席を賜り厚くお礼申し上げます。
 去る5月12日、海上保安庁創設50周年の記念式典が第三管区海上保安本部で挙行されました。
 この席上、海上保安庁長官から当協会に感謝状と盾が贈られ、これを受領する栄誉を得ましたことは誠に嬉しく、これも会員の皆様方が長年にわたり協会の事業についてご支援下さったお陰であり、心より感謝申し上げる次第です。
 さて、海上保安庁の要救助海難統計によりますと、プレジャーボートの海難は年々増加の一途を辿り、平成9年には用途別では、漁船にかわってトップを占めるに至りました。海難防止を標榜する当協会にとりましては不名誉のことではございますが、幸い会員の皆様には一件の海難も発生しておらず喜ばしい限りであり、厚くお礼申し上げます。
 事故を起こすプレジャーボートは、技量も未熟であり、ほとんどが協会等の組織に属していない方々が多いようです。私どもの協会にとりましても難しい課題でありますが、一人でも多くの方々が当協会に加入していただくことによって、安全意識の高揚が図られると共に仲間同士の連帯感が生まれ、これがひいては、事故の増加傾向に歯止めをかけることができるのでないかと思います。このような意味から、会員の皆様方におかれましても、海洋レジャーを楽しまれる方々に協会への加入をお薦めいただきますようご協力かたよろしくお願い申し上げます。
 昨年6月、当協会に事業活性化検討専門委員会を設け、約半年間、種々、ご検討いただきました。委員をお願いしました理事及び海上安全指導員の方々にはいろいろご協力を賜り、誠に有り難うございました。
 本日の総会には、事業活性化の検討事項と具体的方針についてご報告できる運びとなり、事務局から説明がございますが、皆様方のご承認を賜りますようお願いする次第です。
 本年度は、日本財団の補助金でマリンVHFの海岸局を協会事務局に整備し会員へのサービスを行うほか、皆様方のご支援とともに第三管区海上保安本部のご指導を賜りますようお願い申し上げまして挨拶とさせていただきます。

 

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