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    春の風には恐怖が潜む



     梅が過ぎて早いところはもう桜の季節に入っていることでしょう。立春を過ぎて一番初めに吹く強い南風を「春一番」と呼びますが、真に不粋なこの風は目本海を通過するこの時季の低気圧が、発達して強い南風をもたらし<折角の花も一夜で散らしてしまう悪戯をします。それと同時に関東各地の海陸に、様々な被害を及ぼしている大変厳しい現実があります。 春うらら、春風駘蕩という言葉とは裏腹に、春の突風が小さな火災を大火にしてしまったり、海では悲惨な海難を多発させています。この春嵐による海の事故は、プレジャーボートだけでなく漁船や一般船舶にも及んでいて、全く油断のならないものですし現代は、テレビが解説付で気象情報を提供してますので予測は容易です。 この情報で、日本海に低気圧があるときは是非その情報を最後まで見るよう習慣付けて下さい。 関東地方ではこんな時、まず温暖前線が通って、南の暖い強風が吹き、風向の急変、突風、そして、寒冷前線通過による強風の吹き返しという現象を見ます。 海では殊の外、注意が必要です。
     テレビの気象情報を一寸真面目に視聴すると、安直に気象学が学べます。



    * 南西から北東に雲が早く逃げたら春の嵐 * 春の南風降らず風強くなる
    * 一発雷は、突風の知らせ * 春の南風は、天気の崩れる前触れ

     

     

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