
|
海を汚さないために
昨年の9月は毎週台風の襲来に悩まされ、マリーナにとって防備の準備が大変でした。しかし、今年は発生件数も少なく、去年の様にむだ
な労力や費用がかからないので、ありがたい年だと思っていたが、その少ない台風が10月17日に岡山を直撃した。予報によると、今年最大級
と言われた台風10号はフィリピンを襲い、台湾を通って日本にやって来た。九州上陸の頃には非常に弱まり、たった980ヘクトパスカル程度で
安心をしていたが、弱いとは言え直撃コース、万全の準備をして待機をしていたので直接の被害はなかったものの、いつもより高潮となり約
1メートル近く潮位は上がり、満潮時と重なった午後11時には防潮堤から簡単に手が届くまでになり、桟橋が杭から抜けないかを心配した。
台風が去った明くる日、マイホームより会社まで旭川(一級河川)沿いを通って出社すると、途中増水した川には膨大な量のゴミがかたまり
となって流れているではないか!!根こそぎ抜けた大木、ひっくりかえったボート、刈った草にタイヤや家具、聞くところによると牛やプロ
パンガスボンベ、コンクリートミキサー車まで流れたらしい。当分の間、船は航行不能になるかもしれないと考えながら、会社につくとマリ
ーナの港も大変なゴミが溜まっていて、その量大型ダンプ5台分はあろうか、全部とらないと営業出来ないし、どう処理しようか。
ニュースによると流出したゴミの量は約2000トンで、ノリ網やカキイカダに掛り波と潮流により相当ダメージを受けたと報道、当社も
海上保安庁からの要請で沖合に流れ出したボートを引っ張って揚げたりと、ゴミの処理だけにとどまらなかった。
さて、これらの流出したゴミはどうなるのか、今回河川に不法に係留されたボートが流れだし問題もおこした。なにも台風にかぎった事では
ない、毎年大雨が降ると、よく似たことが起こっている。海をこんなに汚してよいのか、これらのゴミは河川にあると建設省が、港にあると
港湾管理者、沖に出るとだれも処理しない、今回の様に災害指定を受けると管理者により処理の便をはかってくれるが、回収は漁師や我々の
ボランティア的労働力に頼らざるをえない。今日、こんなに環境問題を取り上げているのに、目を覆うばかりの光景である。日頃から海にゴ
ミを捨てないよう訴えているが、河川から流れ出るゴミを河口で取り除いたり、出たゴミを回収するシステムつくりをしてはどうか。
いまだに、河川や岸壁に引っ掛かったゴミはゆっくりと流れ出て港に入ってくるので自社で処理している。
主なゴミの種類
刈った草・木材・看板・舟・タイヤ・農薬の袋・ドリンクのビン・ペットボトル・発泡スチロール・野球のボール・プラスチック・家具
海上安全指導員
尾崎 満(株式会社ポートオブ岡山専務)

前ページ 目次へ 次ページ
|

|