
新年のごあいさつ

新年明けましておめでとうございます。
社団法人瀬戸内海小型船安全協会の会員の皆様方におかれましては、輝かしい新年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
皆様の活動の場であります瀬戸内海は、大小の島々や岩礁、狭水道が散在し、我が国でも有数の航海の難所となっております。この海域は、西日本経済圏の海上輸送の大動脈であり、1日千隻にも及ぶ多種多様な船舶が縦横に行き交っ
ております。
さらに、この海域には多数の石油コンビナート等が立地するとともに、すぐれた漁場でもあり、昔から様々な漁業が行われております。また、一年中温暖かつ平穏であることから海洋レ
クリエーションや海洋スポーツも盛んです。
狭い海域に、交通の場、生産の場、レクリエーションの場が幾重にも重なり合っているのが瀬戸内海の現状であります。
ご承知のとおり、私ども第六管区海上保安本部は、その瀬戸内海と宇和海を管轄しておりますが、昨年は大きな事件事故等の発生もなく、新たな気持ちで海上保安業務に取り組んでいる
ところです。貴協会も昭和53年9月に、小型船の海難を防止し、運行マナーの向上を図り、安全で秩序ある海洋性レクリエーションの普及と
発展に寄与することを目的として、現在の社団法人の前身であります、任意団体の瀬戸内海小型船安全協会として発足し、本年で20周年を迎
えると聞いています。その間、貴協会は安全講習会、安全。パトロール等の各種活動を積極的に展開し、健全な海洋レクリエーションの発展に
多大なる貢献を果されてきました。
プレジャーボート等小型船舶の海難についてみますと、幸いなことに昨年は前年より海難隻
数が減少しており、これは皆様の種々の活動、安全運航に対する意識の高さ、海上安全指導員
の方々の日頃の活動が、一つの形になって現れたものと大変よろこばしく思っております。
ところで、プレジャーボート等小型船舶を取り巻く環境は、20年前とは隔世の感があります。すでにご承知のように広島県では、昨年10月1
日「プレジャーボートの係留保管の適正化に関する条例」を施行し、これと並行して「フィッシャリーナ整備事業」等の係留施設の整備も推
進しており、また、近年は運輸局や港湾建設局が中心となって、海洋性レクリエーションの広
範な普及や健全な育成・発展を図るための連絡会議が開催されるなど、プレジャーボート等小型船舶を巡る諸問題の解決に向けて、種々の検
討や調整が行われるようになってきております。このような状況の中で、小型船のユーザーの意
見を適切に反映していくためには、貴協会がユーザーを代表する団体として各種会議等に積極的に参画され、そして大所、高所から意見を述
べられることが求められ、貴協会に対する期待とその役割の重要性は益々高まるものと思われます。
歴史と豊饒の海、瀬戸内海から恩恵を受けている私共は、この瀬戸内海を皆様とともに守り、後世に残して行く使命があると思っております。
当管区本部としましても、瀬戸内海の船舶交通、海洋レジャーの発展のため、これまでにも増して、貴協会と密接な連携を図りながら、プ
レジャーボート等小型船の海難防止活動を積極的に推進するとともに、貴協会の行う各種の安
全協会に積極的に協力していく所存であります。
新しい年が貴協会にとって、飛躍と発展の年となりますよう、また、会員の皆様方のご健勝とご多幸を心から祈念しまして、新年のあいさ
っといたします。
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