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お父さま、お母さまへ……

21世紀をになう子供たちのために

 

●開催主旨

?いじめ″や登校拒否に代表されるように、昨今の教育環境は、子供たちの健全な心の発育にとって、さまざまな弊害を生んでおります。当協会では、こうした状況を憂慮し、小・中学校の子供たちに、少しでも真の人間教育を体験してもらおうと、発足当初より国が行う<海の旬間>協賛事業として、マリーンウィークを実施しております。このマリーンウィークとは、会員マリーナを一日開放して、地域の小・中学生と保護者のみな様を招待してヨット・モーターボートの楽しい体験乗船を通して、心身ともに健康な子供の成長に寄与することを目的としています。また、保護者のみな様には、地域マリーナの存在を正しく理解していただきたく、毎年開催しているものであり、本年で24回目を迎えます。

●9万人以上の参加者

過去23回のマリーンウィークには延95,555人の子供たちが参加してくれました。そして協会に寄せられた感想文からは、子供たちが初めてヨットやモーターボートにふれたときの感激や歓声が手にとるように伝わってくるものばかりで、主催者としてはこの上なくうれしく思うことです。

●マリーナのベテランスタッフが指導

海洋レクリエーションは、正しい基本を身につけていれば、けっして危険なものではありません。

◎海は友だち……◎海をきれいに……

この二点の指導目標のもとに、マリーンウィークの実施にあたっては、年度当初より、マリーナ代表者による専門委員会を設置して、安全対策、指導方法、講師の認定などを行い、経験豊かなマリーナのベテランスタッフが指導にあたります。

●海はスポーツ・教育の場

私たち、マリーナ業に携わるものの使命のひとつは、現代の青少年に正しい海洋思想を普及し、それをステップに健全な社会人となってもらうことです。ですから海洋レクリエーションを単にレジャー面でとらえるばかりでなく、広くスポーツ・教育としてもとらえ、<海>という大自然を媒体として、人間形成上に欠かすことのできない肉体と精神のバランスの良い発達に貢献したいと願っております。みな様の大切なお子様を、いちど<海>という雄大な自然の中で、存分に泳がせてあげてください。<海>との出合いは、数えきれない発見や感動との出合いであると同時に、人生における貴重な指針ともなり、将来さまざまなものにトライしていく子供たちに、ひたむきなスピリットを育てることの一助になることを信じます。

おわりに、本年度の?マリーンウィーク″を実施するにあたり、ご協力くださいました関係各位に対して、深くお礼申しあげます。

平成10年7月

社団法人日本マリーナ・ビーチ協会

会長 内村 信行

 

 

 

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