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フィットネス向上の科学 1998?体育科学 第27巻?

 事業名 日本人の体力向上に関する調査研究
 団体名 体育科学センター 注目度注目度5


中高年者における歩行能力と健康関連体力との関係

形本 静夫  青木 純一郎  及川 勝宏


Relationship of walking ability to health-related fitness
in milddle-aged and elderly subjects

Shizuo KATAMOTO, Junichiro AOKI and Katsuhiro OIKAWA


 The present study investigated walking ability/health-related fitness relationship and habitual physical activity in middle-aged and elderly subjects to consider a method of improving their physical fitness and indepedence. The subjects were 37 women aged from 41 to 65 years old and 13 men aged from 60 to 65 years old. Each subjects was asked to conduct a maximal 10 m-walking test and to undergo five physical fitness tests (%fat, sit-ups, standing trunk flexion, side step, and vertical jump)and activity questionnaires. In women subjects, %fat, sit-ups and vertical jump showed no significant correlation with step length and walking speed. However, therewere correla tions of side step to walking speed (r=0.37, p<0.05) , and standing trunk flexion to step length (r=0.49, p<0.01) and walking speed (r=0.45, p<0.01) . More than 80% of subjects participated in habitual physical activities for health promotion. Although the main aim of habitual physical activities were weight control and acquiring the ability to move the body easily, the percentage citing protection against disease in women increased with aging from 20% in the fifth decade to 50% in the seventh decade. Sixty to 82% of subjects in both genders performed some walking exereise, but they did not participate in running or jogging. From these results, it was suggested that in middle-aged and elderly subjects, 1) flexibility a health-related fitness parameter that might be correlated with walking ability and would play a role in acquiring and maintaining walking ability, and 2) when subjects perform exercise for their health promotion, they prefer a exercise mode such as a walking which may be feasible for everyone.
(Rep. Res. Cent. Phys. Ed. 27 : 77-82, 1998)


 戦後、わが国の平均寿命は飛躍的な延長を遂げ、日本は世界に冠たる長寿国となった。しかし、平均寿命の延長は同時に 人口構造にも大きな変化を与え、高齢者の割合を増加させ、その割合は21世紀には総人口の約1/4にも到達すると予想さ れている。このような人口構造の変化は、社会に対し、解決しなければならない課題として高齢者の健康問題を提起する に至っている。すなわち、高齢者が精神的にはもちろんのこと、身体的にも自立した生活を営むに必要な運動能力を確保する方法論の確立が急がれなければならない。ヒトの運動能力は加齢に伴って低下するが、高齢者が自立した生活を送るためには、自らを移動することができる身体能力を確保することが必要である9)。これらのことから、高齢者が自立した生 活を営む上で必要とされるもっとも大きな課題の1つは、歩行能力の確保であると考えられる4,8,24)。これまで、加齢に伴う歩行能力の変化は、歩行速度の低下13,22)や歩幅の減少17,22)としてとらえられ、体力16)や日常生活機能21)との関連性に興味が持たれてきた。特に体力と歩行能力との関連については、運動の発現と維持の立場から、主として筋力3,4,5,8,23) や有酸素パワー8)との関係が検討されてきたが、近年は、健康に関連した体力要素20)としての柔軟性が歩行能力と関連することが報告されている8,4,23)。しかし、いずれの場合も単に相関係数が報告されているだけで、その健康上の意義については議論されてはいない。また、これらの先行研究における柔軟性と歩行能力との関係は、いずれも加齢に伴う歩行能力 の顕著な低下が観察される年齢層13)を対象として行われており、両者の関係が歩行能力の加齢に伴う低下が少ない年齢層についても観察される現象なのかどうかは明らかではない。
 そこで、本研究では歩行能力の加齢に伴う低下が小さいと考えられる65歳以下の中高年者を対象として、柔軟性を中心に、 健康に関連した体力要素と歩行能力の関係を検討し、高齢者が身体的に自立した生活を送るために必要な身体能力を確保す るための基礎的資料を得ようとした。


順天堂大学スポーツ健康科学部 Division of Exercise Physiology, School of Health and Sports Science, Juntendo University


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