日本財団図書館（電子図書館）　フィットネス向上の科学１９９８?体育科学第２７巻?

　研究結果
　１．被検者全体における傾向
　形態測定の結果を表１に示した。身長は１５７.０±７.５cm、体重は４８.０±８.２kg、大腿囲は４７.８±３.８cm、下腿囲は３３.３±２.４cm、皮下脂肪厚は２１.８±１０.４mmであった。体力測定の結果を表２に示した。握力は２７.７±６.２kg、背筋力は７５.５±１７.７kg、脚伸展力は３４.７±６.１kg、往復走は６１.９±４.秒、全身反応時間は３３７.５±５２.６msec、PWC₁₇₀は７１９.７±１５０.７kpm/分、最大酸素摂取量は４８.７±６.９ml/kg/分であった。
　表３は練習中の拍数および%Vo₂maxの平均値と最高値を示したものである。心拍数については、平均値は１２７±８拍/分で、最高値は１８０±１０拍/分であった。%Vo₂maxについては、平均値は４５.４±８.８%Vo₂maxで、最高値は８２.０±７.５%Vo₂maxであった.
　表４は、練習中の運動強度と形態測定値および体力測定値との相関係数を示したものである。有意な相関係数がみられたのは、心拍数の平均値と皮下脂肪厚(ｒ=-０.３８２、ｐ＜０.０５)、%Vo₂maxの平均値と大腿囲(ｒ=-０.３８６、ｐ＜０.０５)およびPWC₁₇₀(ｒ=-０.４０７、ｐ＜０.０５)、心拍数の最高値と皮下脂肪厚(ｒ=-０.４０５、ｐ＜０.０５)および往復走(ｒ=-０.４４７、ｐ＜０.０５)、%Vo₂maxの最高値と皮下脂肪厚 (ｒ=-０.４５９、ｐ＜０．０５)および往復走(ｒ=-０.５３２、ｐ＜０.０１)であった。
　 Table 2. Physical fitness characteristics in the higher group,the lower group, and all
　　　　　 subjects. Values are mean and SD. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

Table 3, Average and peak values of heart
　　　　 rate and % Vo₂max in the higher
　　　　 group, the lower group, and all　　
　　　　subjects during practice. Values
　　　　are mean and SD. 　　　　　　　　

Table 4.　Correlation　between　intensity　of　practice　and　anth-
　　　　　　　ropometric or fitness variables.^* and ^{* *} represent p < 0.05
　　　　　　　and p<0.01, respectively.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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