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図2 部員に対するアンケートの結果


 3.学年と各調査との関連
 本研究は、基本的には1つの運動部を対象とした事例研究でありサンプル数が少ないため、調査項目間の関連の分析は行わず、学 年と各調査とのクロス集計のみとしたが、その結果は以下の通りであった(有意性の検定はt検定、有意差の有無は有意水準p<0.05 を基準とした)。

 1)部員に対するアンケートとの関連
 学年と部員に対するアンケートとの関連をみると、社会・心理的側面での充実感と指導者の効果性において、1年生の得点が2年 生の得点より有意に高かった(ともにp<0.05、図2)。

 2)SPTTとの関連
 学年とSPTTとの関連では、コーチ信頼(p<0.01)とチーム有能感(p<0.05)の尺度で、1年生の得点が2年生の得点より有意に高か った(図3)。

 3)TSMIとの関連
 学年とTSMIとの関連では、目標への挑戦(p<0.001)、技術向上意欲(p<0.01)、困難の克服(p<0.01)、練習意欲(p<0.05)、精神的 強靭さ(p<0.01)、努力への因果帰属(p<0.001)、知的興味(p<0.05)、コーチ受容(p<0.01)で1年生の得点が2年生より有意に高く 、ルーズな生活態度(p<0.01)と対コーチ不適応(p<0.05)で有意に低かった(図4)。



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