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?Aシステムの構築にあたって
「業務サービスシステム」は大きく分けて8つのメニューから構成されており、その構築にあたっては、各システムを所管する課の担当者と概要・詳細設計について綿密な話し合いを行いました。そこでは既存システムの調査から、全庁的なシステムに移行するにあたっての改善点・拡張点に留まらず、操作面においてもできるだけマウスの操作を減らし、スムーズに入力ができるようユーザに細かい配慮を心がけました。
 また問題点となったのは回線でした。本市の場合、すべての端末が専用回線(本市の場合はFDDI:100Mbps)で接続されているわけではありません。回線の問題はスムーズな業務を行う上で重要な問題です。「庁内業務サービスシステム」を導入した当初は、業務処理をすべてブラウザ上で行っていたため、最も遅い回線(19.2kbps)で接続されている端末ではとても迅速な処理が行われているとは言い難いものでした。それを踏まえ、平成10年3月からはシステム全体を見直し、前述?@のような仕様に変更しました。結果、多くの職員が満足できるものとなり、一段と業務の効率化が進んだのは言うまでもありません。
 イントラネットシステムを構築するにあたっては、それぞれの環境に合わせ、様々な選択肢の中から最も効率のよい方法を選ぶ、あるいは組み合わせ用いることが必要ではないでしょうか。一度システムが完成してしまえばそれで終わりということではなく、ユーザの立場に立って柔軟な対応ができる体制を、人もシステムも持つことです。一番大切なのは「迅速」かつ「確実」なものを柔軟に提供していくということです。

?B利用業務
 現在、本市では「庁内業務サービスシステム」を利用し、以下のような業務を行っています。システム導入以前は、各課が個別に入力したものをフロッピーで集めたり、紙で集めたものを主管課がまとめるという形をとっており、大変な時間と労力が必要でした。

(1)文書管理
 文書の保存状況を各課の端末で入力、主管課で管理します。また、全文書の保存状況の検索等が容易に行えます。

(2)人事給与
 給与月例計算のデータとして、各職員の月間の時間外勤務や休暇状況を各課の端末で入力、主管課で集計後ホストへ転送します。

(3)執行計画
 科目別に四半期ごとの予算の計画及び執行状況を、各課の端末で入力、主管課で集計します。

 

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