第1節 研究の目的と内容
近年、事務の高度化あるいは効率化を目的とした情報通信システムが注目されている。行政機関においても例外ではなく、中央省庁を始め、先進的な地方公共団体でも全庁的な情報通信システムの構築が進められている。
この情報通信システムを構築するために、従来は主としてグループウェアソフトなどが利用されていた。しかし、最近ではインターネットの技術を利用したイントラネットと呼ばれる情報通信システムも出現しており、今後、地方公共団体が庁内における情報通信システムを構築する上において、さまざまな検討事項が発生するものと考えられる。
そこで本研究は、イントラネットの構築に関する技術動向等の調査を行うことにより、イントラネットとグループウェアソフトを利用した情報通信システムの特徴や違いを比較検討するとともに、イントラネットを利用したアプリケーションの構築手法及び運用並びに利用方法等について検討を行う。
また、施設予約や情報検索など、日常行われている事務の中から一部を取り上げ、実際にアプリケーションの構築を試みることによって、イントラネットを利用したアプリケーションの構築手法を検証する。
前ページ 目次へ 次ページ
|
|