「海」に出る前に「見てみよう」 「感じてみよう」
○ 観天望気(かんてんぼうき)
天気を予測するには「天気予報」を聞く(見る)のが一般的ですが、その他に自分の周囲の「雲」や「大気」の諸現象によって予測することができます。これを「観天望気」といい、自分がいる場所の局地的な天気を知るには効果的な方法です。
東洋でも西洋でも古くから行われていますが、その多くは科学的合理性をもっているので、「海」に出る場合は天気予報と同時に観天望気によって天気を予測することはとても大切なことだといえます。
〈例〉
・いわし曇が西の空からでると天気は崩れる。
・月のまわりに笠が出ると天気は崩れる。
・東の空の朝焼けや、朝の虹は雨になる。
・積乱雲(入道雲)の頂上近くに絹曇がとり巻くと雷雨になる。
・西の空が晴れたり、夕焼けになると晴れになる。
・山間の層雲が上がれば晴れてくる。
〜 「海」では突風が吹くと危険を伴うことが多いので、その兆候をあげてみると 〜
・西の空に雷雲(積乱雲)が現れた場合。
・夜、西の空に稲光が見えた場合。この時は高波を伴う突風がくる。
・北西の季節風が吹いているとき、急に冷えてくる場合。
・冬期、異常に暖かいときに風がやんだ場合。
・地平線上に一直線に黒い筋が現れ、次第に太くはっきり見えてくる(おもに南東方向)場合、あるいは西の地平線と雲の境に雲の切れ間ができ、部分的に晴れてくる場合は、突風はすでに数kmの所まで近づいています。