★バンザイクリフ
サイパン最北端のサバネタ岬とラグア・カタン岬の間の断崖。1944年7月7日に決行された日本軍最後の玉砕突撃の翌日には、追いつめられた婦女子や老人たちが、アメリカ兵の制止の声を背に次々と断崖から身を投げたという。
奇しくもここはサイパンで最も日本に近い地であり、祖国を思い「バンザイ」と叫びながら海のもくずとなっていった。戦没者の霊を慰める白亜の太平洋之塔が、そして道を隔てた山側には観音像がひっそりと建っている。
★ラストコマンドポスト
マッピ山の崖下にある戦跡。洞窟の窪みをコンクリートで固めて造られたトーチカで日本軍最後の司令部であった。トーチカ側面は、直撃弾による直径2m程の大きな穴が刻まれ、戦闘の激しさを物語っている。