表3 看護へのPOSの適用
1.SOAPの簡略化
2.24時間の患者情報の医師への伝達の仕方とナース同士の申し送りの簡略化
3.ナースの発見するフレッシュな患者の問題の取り上げ方と医師への伝達
4.患者を介しての医療情報伝達にかかわるナースの介入
5.フローシートの活用
6.当人(患者)や家族への情報提供の要領の伝授(患者や家族の伝達情報の個人差の識別)
7.ナースと医師の役割の重なり合いの理解
アメリカはどんなに仕事があっても勤務時間が終わったらすぐに帰ります。病院経営には残業手当てが計上されていませんから,残業してもペイされないからです。そこでいつでも仕事が引き継がれるように一日のスケジュールが合理的に決められているのです。日本は情緒的ですからなかなかそうはいかないのですが,自分の勤務時間内に自分の仕事をどう配分していくかを計画し,その時間内に最善を尽くす。そのためにもPOSのエキスをうまく生かす,あるいはフォーカス・チャーティングを使う,さらにはフォーカス・チャーティングを改良していくのがいいのかもしれない。必ずしも教科書通りのルールに従うのではなく,何が不可欠な要素なのかという原則をしっかりと理解した上で,慢性疾患の病棟,急性疾患の病棟,あるいは外来などというように,それぞれのアプリケーションに応じたフォームを考えていけばいいのではないかと思います。
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